未知の学校・予知の力

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「よし!今日は初日だし、これぐらいにしときましょ。解散!」 土浦先生の合図とともにみんな一斉に帰りだした。 勝手に帰っていいのか? というかホントに教室では土浦先生がルールだな。 一人だけ時が止められたように固まってる俺に 「太陽君。一緒に帰ろう」 咲が近づく。 確かに俺の家は東地区にあり同じく東地区に住む咲が誘うのは自然な事だろう。 確かに咲とも色々話しがしたいが、今日は… 「咲、俺今日は…」 「ごめんなさいね。水野さん、太陽…じゃなくて…お、大空君は私と約束があるの」 五月はどこか勝ち誇った顔で謝る。 もちろん約束などない。 こいつはただ俺とおんなじ家に住んでいるのがバレたくないだけなのだ。 ついでに言うと今の変な口調も学校用らしい。 でもさっき思いっきり太陽って呼んでたな。 バレるのも時間の問題だな。 そんな五月と咲に謝りながら。 「スマン!俺他に約束してたやつがいるんだ。五月も咲も後日な」 「ちょっ!!大空君!!」 「そっか…仕方ないね…」 驚く五月と悲しむ咲を見送って俺はアイツの席まで歩いていった。
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