未知の学校・予知の力

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火野の予想どうり薄々気付いていた俺はさほど驚かなかった。 「この会話も予知どうりなのか?」 彼女は残念そうに顔を横に振り。 「いいえ、私が見えるのはあくまで映像だけです。トンカチが頭にぶつかった男の子、水を被った水野さん、そして屋上で話をする私達」 なるほどな…でも 「便利なもんだな。それなら未来も思うがままじゃないか」 そう言うと彼女は顔を俯かせ。 「思うがまま…ですか。本当にそうだったらいいのに」 …? 俺が首を傾げると火野は自分の罪を告白するように。 「実は私…銀河さんに勧められてこの島に来たんです」 えっ… 以前も言ったかもしれないがこの島には二種類の人間がいる。 自分から来た人と 爺ちゃんから誘われて来た人だ。 そして爺ちゃんから誘われて来た人はみんな 何かしらの理由で日本に住めなくなった人でもあった。
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