未知の学校・予知の力

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「はぁ……ところで何で俺だけこんな転校生みたいな事しなきゃいけないんですか?」 五月は真っ先に教室行ってたしな。 「ああ、それはね。ほら見れば解るけどこの島って小学校も中学校も高校も一つしか無いでしょ?」 土浦先生は窓から小学校、中学校、高校と指を指す。 「だからクラスメートはずっと変わらないの、生徒も少ないしね。だから大空君はある意味転校生って訳」 そう言うと土浦先生は職員室から出て振り返って俺を見る。 「付いてきて。ちゃんとみんなに紹介してあげるから」 ちゃんと紹介してあげるから。ね…… 俺は何とも言えない感じを胸に覚えながら、しぶしぶ付いていった。 「はい、みんなー席に着きなさい」 土浦先生は教壇の前に立つ。 俺はというと教室前のドアで待機している。
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