未知の学校・予知の力

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「しかしお前も相当変わり者だな~」 俺の席の隣の男が話しかける。 「まさかあの水野咲と金沢五月両方を振るなんて」 振るって! 「馬鹿言うな。ただ隣に座るのを断っただけで振ったことになるか!」 チラッと咲と五月を見る。 咲は思った通り落ち込み。 五月は俺の目線に気づいて睨んできた。 だけど、どっちかを選ぶっていうのはあまり好きじゃないんだよな。 それならいっそのこと両方選ばない方がマシだ。 ふと机を見る。 咲の隣、五月の隣、そしてこの席が空いてたから。俺はここを選んだ。 あの時の咲や五月や土浦先生の顔はハニワみたいだったな。 「おっと、言い忘れてた。俺雨中 海斗(うちゅう かいと)だ、よろしくな」 「ああ」 そっと出された右手を掴んだ。 「よし! 大空君の席も決まったし、次は委員会だけど……まっいいか。去年とクラス変わってないんだから委員会も変えなくていいわね。……あっ! そうなると大空君は……よし! 今以上に人手が欲しい委員会は手を挙げて」 そうすると俺以外全員の手がぴったり同時に挙がった。 「ちょっ、ちょっとちょっと! 全員欲しいの!? 今で十分な所もあるでしょ?」
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