未知の学校・予知の力

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「よーし! 決まりね。じゃあルールは簡単、今から大空君には逃げてもらうから捕まえてここまで連れてきた人の委員に入るの。みんな分かった?」 何だよそれ…… 「「「「はーい!」」」」 俺に物を言わせる前に全員が答える。 すると土浦先生は時計を見上げて。 「大空君が逃げて一分後にスタートね。それじゃあいくわよー……よーい……スタート!」 結局俺の有無を聞かずに始まってしまった。 こうなったら仕方ない。 俺は全力で教室から飛び出した。 「ハァ……ハァ……」 必死に逃げ出した俺は今校庭の茂みに体を隠している。 クソ……みんなマジだ。 茂みからそっと覗くと辺りに四、五人歩き回っていた。 とりあえずここで息を整えて……あれ? 俺は気づいてしまった。 このゲームの終わらせ方って俺が捕まるしかねぇじゃねぇか! 気づいた以上無駄な抵抗をする俺じゃない。 いっそのこと早く捕まろうと茂みから出ようとした時だった。 「あの……太陽さん……」 背後から声が聞こえた。
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