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「そっかぁ…じゃあ私も久しぶりに太陽君の家に行きたいな」
げっ!
無垢な笑顔の咲。
とても断りにくい。
「俺もそうさせたいのは山々なんだが…」
「なんだが?」
怪訝そうな顔になる。
「そうそう今日は大事な予定があるとか言ってたわね」
すかさず五月がフォローする。
「そ、そう!そう!咲またいつかな」
「分かった。そうする」
ちょっと寂しそうな顔で咲は頷いた。
「ふぁ~」
大きなあくびが出る。
昨日は火野の予知が無くなったとはいえ二十四時間警戒態勢だったから、そうとう眠い。
「眠そうだな太陽」
隣の海斗は物珍しそうに俺を見ていた。
「まあな」
そういや…
海斗の顔を見て思い出した。
「そういやまさか、お前に妹がいたなんてな」
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