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「…結構楽しかったな」
「そうだね」
俺と咲は子供たちを見届けながら笑いあった。
これは中々いい雰囲気じゃないか?
そう思っているとき海斗たちが現れる。
「……ダメだ」
「「え?」」
あまりに小さい海斗の声に俺たちは聞き返す。
「だーかーらー!!ダメだ!全然ダメだ!まるでダメだ!」
ボロクソに言われた。
「ちょっと待てよ。自分で言うのもなんだが、結構いい雰囲気だったと思うぞ」
咲も隣でコクコク頷く。
「確かに、子供たちと遊ぶカップルってのも微笑ましいものがあった……しかーし!」
海斗が一歩詰め寄る。
「お前は今回の主旨を忘れたのか?」
それは…
「咲たちといい雰囲気になるようなデートをすることだろ?」
「違う!!俺の妹にして全宇宙の中で最も清らかで最も可愛らしい、天満の男性恐怖症を治すためだろ!!」
全宇宙で~の部分は知らんが確かにそうだったな…
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