桜咲し頃に

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銀河島にも祭りはある。 七月には夏祭りがあるし、十二月にはクリスマスもある、 そして 四月には当然花見だってするのだ。 ジリリリリ… 目覚まし時計が相変わらず俺の睡眠の邪魔をする。 「う…ん」 俺は壊す勢いで時計を叩いた。 時間を見る。 八時ちょうど。 いつもなら慌ててベッドから飛び出してトーストくわえて学校に行かなきゃ間に合わない。 そう、いつもならな… 今日は四月二十日。 日本なら普通の日だが、銀河島にとっては 「花見の日。なんて爺ちゃんもいい祝日を作ってくれたもんだな」 そう、今日は花見の日と言って。 『仕事や学校なんか休んで桜見て騒ごう』 という爺ちゃんの粋な計らいで出来た日だ。 「という訳で…」 let's 二度寝ー!! 「た~い~よ~う~く~ん~」 俺の祝日を終了させる声が聞こえた。
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