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「へっ?」
おかしい。
俺は今何か美代子さんに命令したか?
「それでは、準備をいたしますので」
そう言って美代子さんは消えていった。
…何の準備だ?
ジリリリリリリ…
目覚ましの激しい叫びに耐えきれず俺は目を覚ます。
「あと少し…あと少しで夏休みだ…」
俺は自分に言い聞かせてベッドから起き上がった。
「おはようございます。太陽様」
「おはよう。美代子さん」
いつものように朝食を用意して美代子さんが待っていた。
「あっ!太陽様」
「ん?」
俺が朝食を食うべくテーブルに座ろうとすると美代子さんに呼び止められ
シュッ、シュッ
何か香水のようなものをかけられた。
「何?香水?」
「まぁ、そのようなものです」
「おはお~う」
この時間帯に珍しく五月が起きてくる。…まだ大分寝ぼけているようだが。
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