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「おっ!五月、今日は早いな」
俺はテーブルについて五月に話しかける。
「…うん」
やっぱり何を言っても無駄な様だ。
「…ご飯」
五月は眠そうにテーブルにつく…ん?
五月は現在俺の隣に座っている。しかし、それは妙なことなのだ。
何故なら五月は大空家に来てからずっとテーブルは俺の前に座っていた。
例えそれが寝ぼけていてもだ。
「五月?どうしたんだ今日は」
「んー?」
寝ぼけている五月とコミュニケーションをとるのは極めて難しい。
そうしている内に五月が朝食に手を伸ばす。
というか朝食も今日はちゃんと俺の隣に用意してあるんだよな…恐るべし美代子さん。
ただいつもと違っていたのはこれだけじゃなかった。
「…太陽」
「ん?」
「…あーん」
…五月さん。あなたは何をしてるんですか。
五月はウインナーをフォークで刺して俺の口元までもってきている。
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