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「さ、五月?」
「…あーん」
「い、いやだから」
「あーん!!」
ああ、くそっ!
俺は目の前のウインナーに食らいつく。
「へへ~」
五月は幸せそうに笑っている。
今日の五月の寝ぼけ度は異常だな。
「う~ん」
更に五月は俺の腕にしがみつき頬をスリ寄せる。
「お、俺学校行ってくる!!」
俺は慌てて逃げ出した。
「な、何だったんだ?五月のやつ…」
ウインナー一つしか食べてないものの帰るわけにもいかないのでそのまま学校に行くしかなかった。
「あっ!太陽君!!」
「よう」
行く途中、咲と出会う。
そのまま咲は何も言わずに俺の後ろを付いて来る。
「ねぇ、太陽君…」
「何だ?」
「寒くない?」
はっ?
俺の記憶が正しければ今日は七月のはずなんだが…
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