拝啓 父上様

5/39
前へ
/39ページ
次へ
「ほら、五月もふざけるな」 俺が五月を睨むと 「ちょっとしたジョークじゃない」 と笑う。 「そ、そうよね」 「大空先輩がロリコンなはずないですもんね」 そんな由衣と天満はお互いがお互いの顔を見て。 「「…………誰?」」 「あっ、やっぱり私の知らない人だったんですね。てっきり私がど忘れしたのかと」 「私もここの子供の顔は一応全員見てきたつもりだけど見ない顔ね」 一斉に由衣にみんなの視線が集まる。 そういえば天満と火野と土浦先生には紹介してなかったな。 「ああ、こいつは……」 「兄さんの恋人です」 といきなり俺の腕をとる。 …………は? 「「「「「「ええぇぇ~!」」」」」」 五月、美代子さん、火野、土浦先生、天満、海斗が声をあげる。 「えへへ~」 そして由衣は俺にあっかんべーをするみたいに舌を出して笑っている。
/39ページ

最初のコメントを投稿しよう!

0人が本棚に入れています
本棚に追加