拝啓 父上様

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「お前も……毎回意味わかんないとこでキレんなよっ!」 「ぐはぁ」 見事に決まった俺のカウンターで海斗はノックアウト。 いかん……このままじゃ朝になってしまう。 「みんな今日は肝試しのためにここに集まったんだろ」 俺はそう言ってバックに聳える夜の学校を指差す。 「はっ!そうだった……」 「……」 主催者である五月がこのざまだ。 「えっ……太陽さん、肝試しするんですか?」 はっ? 火野が変な事を聞く。 「私も初耳です」 天満もその隣でウンウンと頷く。 「あれ?私の特別授業をするためじゃ……」 「そんな訳あるか!」 一体どうなってんだ? 「おい!五月、ちゃんとみんなに言ったのか?」 五月を睨むが 「わ、私も知らないわよ!連絡したのは美代子さんなんだから」 慌てている様子を見ると嘘では無いみたいだ。 「美代子さん!」 美代子さんは俺を見ると。 「…………テヘッ」 わざとだ……全然わざとだ。
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