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「咲、良いのか?お前は」
咲は少しうーんと考えて
「みんな太陽君の事が好きなんだし、私も人は多い方が楽しいと思うな」
「そ、そうか……」
これは良いのか?
別に俺は構わないが──
「とりあえず水野さん──咲が正妻として、私が二番目ね」
五月のセリフに美代子さんがすかさず異議を唱える。
「ちょっと待ってください!太陽様と過ごした時間は私が一番です。ですので私が二番目が順当かと」
そこに由衣が
「ダウト!!一番過ごした時間が多いのは私です」
さらに天満たちも
「そんなの考え方はおかしいです!ここは一番先輩を思ってる私が──」
「そんなこと言ったら、私は身も心も捧げるほどです」
「それより、やっぱり最年長の私が──」
「それってただのオバサンって事ですよね」
「なっ!」
「じゃあ最年少の私が──」
「やっぱりメイドたる私が──」
「ねぇ私は?」
「咲は一番でしょ!!」
「────」
「────」
な、なんだか論点はともかく風景はいつもの日常に戻ってしまったような……
「ま、いっか……」
恐らくこれはずっとこうして俺の周りで続いていくのであろう。
そう、それは太陽を中心に回っていく。
Revolution(公転)のように……
END
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