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‘凪’だ……
と二人が感じた瞬間、
「うぁ~~っ!」
湖面の月が目も開けられない程眩しい光を発した。
光は辺り一面を包み込み、
宙に浮いているような感覚を二人の身体に与え、
そしてゆっくりと落ちていく。
上下左右が分からないまま、
落ちる感覚は次第に無くなり、
足元はボートではなく、
明らかに湖でもない……地面?へと着地する。
ゆっくりと瞼を開ける。
目の前に広がるのは、
暗い……
暗い闇……
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