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もしも編【双子のお兄さん】
「・・つかささーん・・そろそろ起きてくださ~い・・・・」
朝、起きると何故かがっちりと司さんに抱き枕にされている俺。
するとハッとした表情で目を開く司さん
そして俺を見るなり珍しく余裕の無さげな勢いで引き寄せられた。
「あのクソ野郎・・夢ん中で俺の拓海に手え出しやがって・・」
しかもなんか口調がいつもより・・なんか荒い。
一体どんな夢見てたんだか・・
「つかささん?どうしたんすか?」
「・・なあ、拓海」
「・・はい」
あれ・・呼び捨てだ・・どうしたんだろ
「優しい俺とイジワルな俺が居たらどっちを選ぶ」
「は?」
「・・・・いや、なんてゆうか・・俺のそっくりな奴が居たとして・・」
「司さんなに言ってるかさっぱりなんすけど・・」
「・・うんまあそうだな。寝起き早々変な質問して悪かった」
「うーん・・優しいとかイジワルとかよくわかんないっすけど・・俺は司さんがいいです」
「・・そうか」
「そうですよ」
「・・お前が弟じゃなくて良かった」
「は?」
「夢の中で拓海が俺の弟なってて・・お前が俺の双子の弟に惚れちゃう夢見たって言ったらどう?」
どうって・・
「司さんって双子だったんすか!?」
眠気も吹っ飛んだ。
つづく。
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