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しばらく、袋狼を走らせていると…
ふと、ある空間に入り込み、私は袋狼を止めた。
一面が真っ暗闇で…目の前の建物だけが浮いている空間。
目の前の建物は中華飯店のような作りで…紅い提灯が眩しい。
この建物は…間違いでなければ…
「お呼びだしか、…闇口 睡蓮、いや、白」
「ご名答、黒薔薇くん」
どこからか現れた睡蓮に私は警戒した。
布面で全く見えない目元。
白い髪──そして、派手な着物にワイシャツ。
人柱 睡蓮に間違いなかった。
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