睡蓮

2/5
前へ
/30ページ
次へ
しばらく、袋狼を走らせていると… ふと、ある空間に入り込み、私は袋狼を止めた。 一面が真っ暗闇で…目の前の建物だけが浮いている空間。 目の前の建物は中華飯店のような作りで…紅い提灯が眩しい。 この建物は…間違いでなければ… 「お呼びだしか、…闇口 睡蓮、いや、白」 「ご名答、黒薔薇くん」 どこからか現れた睡蓮に私は警戒した。 布面で全く見えない目元。 白い髪──そして、派手な着物にワイシャツ。 人柱 睡蓮に間違いなかった。
/30ページ

最初のコメントを投稿しよう!

5人が本棚に入れています
本棚に追加