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そんな時に、まさか別の場所で…
「ワイヤー、?」
すでに交戦があるとも…知らなかった。
白薔薇からの通達で森で初めて知る。
こんなこと、出来るのは…奴しかいない。
個人か?いや、違う。なら…
「あいつは…私たち以外とも交わしていたのか」
袋狼に乗り、駆ける。
私たち以外で奴が膝を折るのは…鬼と逢い引きする元人間。睡蓮。彼しかいない。
彼は…人柱。
人を支えるために人の世の柱になった男。
奴が…まさか、動いていたのは計算外だ。
つまり、リルヴィは──
主に睡蓮の仕事をしていた事になる。
突然の奇襲も…なにもかも。
「今になって…分かるなんて
ただ、睡蓮は──このふざけた茶番劇を終わらせたいのかも知れません」
袋狼が小さく鳴く。
「人柱の手にかかれば…ジグラッドにいるスウィンジもまた、スウィンジに刃向かってる連中も根絶やしにされてしまいます
睡蓮の二つ名は…消去。
消されかねません!」
しかも、睡蓮とリルヴィが手を組むなんて…運命が握られてるも同じだ。
睡蓮は誰よりも人の世を理解し、また見ている。
リルヴィは運命という糸を引寄せ、また切ることも出来る。
「厄介な」
イライラしても仕方ない。
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