新人さんお手柔らかに

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「もー、弱いくせに調子に乗るからだよ。 薬は飲んだの?」 「はい……」 これはヤノケン、今日は使い物にならないな。 「えっ!? 矢野さん、お酒弱いんですか?」 嶺川さんの言葉にヤノケンはデスクにうつ伏せたまま、力なくピースサインを寄越した。 「すみません私、知らずに付き合わせて。 しかも家まで送っていただいて……」 「いーのよ! ヤノケンがちゃんと加減して飲めばよかったの。 自己管理も仕事のうち!!」 まあ、お気に入りの嶺川さん目の前にして、テンション上がっちゃう気持ちもわかるけど。 相変らずぐだぐだのヤノケンの姿に、私は思わず苦笑いをもらした。 「おはよう」 「……おはようございます、坂崎課長」
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