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ー数日後。御影学院 生徒会室ー
放課後になり、陽月はいつものように、『生徒会室』に向かい、扉を開ける。
すると、生徒会長『織田 灯衣(オダ トウイ)』と、副会長である『明智 真白(アケチ マシロ)』が、何やら言い争っていた。
明智
「嫌ですよ、何故、私が?そう言うのは、本来『生徒会長』の役目でしょうに!」
織田
「やかましい、俺は忙しいんだよ。ぐだぐだ言うんじゃねえ。」
陽月
「………双子、あれ、何だ?何かあったのか?」
わけの分からぬ陽月は、溜息付きつつ、仕事をこなしている石田兄弟に問い掛けた。
輝
「ちょっと、ひーくん。『双子』って、一緒くたに呼ばないでって、いつも言ってるのに。」
郁
「あー、あれ?何か『転校生』が来るらしくって。その『出迎え』を会長が副会長に、丸投げしたみたい。」
陽月
「………『転校生』って、こんな中途半端な時期にか?」
すっかり『生徒会書記モード』にシフトチェンジした陽月が、そう言った。
無理もないだろう。今は6月中旬。『新入生歓迎会』も終わって、やっと『学院行事』も色々と落ち着いてきた時期だ。
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