ー 朝陽と陽月 2人の本心 ー

5/15
前へ
/99ページ
次へ
 そもそも。陽月以外の『生徒会メンバー』全員が『ARUFA』の幹部だ。会長が総長で、副会長が副総長だと聞く。  まぁ、『ARUFA』の連中が『ヘヴン』に関わって来ることはないだろうけど………。 ーだって。『規模』も『勢力』も、違いすぎるのだー  『団結力』や『結束力』にしたって、同じことだ。まぁ、『総長としての器』が違いすぎるのだろう。  関東No.1の規模と勢力を誇りながらも、『ヘヴン』の結束が崩れないのは、単(ヒトエ)に『総長』である、こずさんの『手腕』によるもの。  『総長』としての、統率力とカリスマ性。人の上に立つ者としての『器』は、会長とは、比べることすら『おこがましい』のだから…………。 陽月 「………で、どうするの、あーちゃん?」  思考に耽っていた俺は、陽月の声に『現実』に引き戻された。陽月の瞳は、何故か『不安そう』に揺れている。 朝陽 「『どう』って。その時に、速攻で断ったんだよ。それに、俺『ノーマル』だし………」    ーもう、『傷付く恋』をしたくはないー  『傷付かない恋』なんてない、と言うのなら、一生『恋』なんてしなくていい。
/99ページ

最初のコメントを投稿しよう!

120人が本棚に入れています
本棚に追加