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「……ふざけろっ! なんで俺がベンチにされなきゃなんねんだよ! おまっ、俺が今までどれだけサッカーにかけてきたかわかってんのか!? しかもおまえの独断で青春が消えかかってんだぞ!!」
「お、落ち着け蒼木、わかった、わかったから。俺じゃなくてサッカー部枠はお前にするから、なっ」
「はあはあはあ、本当だろうな」
「ああ(嘘だバーカ)」
何かぼそっと聞こえた気がしたが今はとりあえずスルーし、一番重要な事を俺は尋ねる。
「で、もちろんそいつらには話つけてあるんだろ?とっとと練習始めないと」
「いや今から話にいくんだが」
「よしじゃあさっそく――って、えーーーー!?」
「いやだから今から説得しにいくから」
「このカスッ! どうやってこいつら集めるんだよ!普通に断られるに決まってんだろうが! 死ね、その後五回生き返って六回死ね!!」
「苦しい、苦しいから。大丈夫だって俺に任せろスパロボだって説得失敗したことないから、揉めてる暇あったら行動しようぜ、なっ!」
「失敗したことないも糞も、あれ説得コマンド出たらボタン押すだけだろうが!! ああ、さようなら俺の青春」
この時俺はふと思った。ポジション紹介の時出てきたラグビー部の奴の説明、それってファールになるんじゃ……そう突っ込みたかったが俺にはそんな気力が残ってなかった。
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