異世界編・第1話~ジータック軍壊滅へのタイムリミット~

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そんな日々が幾日と続いた。   しかしリーベ=スカーは彼なりの考えがあり今は無闇に動いてはルッカーに気付かれ殺されに行くだけと。   そしてルッカー側の動向を探り最速でかつ一番安全な航路を模索し見付けるまでは今暫く潔く待つだけと。   だが餓えで死んでいく兵士が増える一方で人員をいかに効率よく分担させるだけで頭が熱を帯びそれをしている暇がなかったのだ。   そんなリーベ=スカーを妹のバイル=スカーは陰日なたに見守り支え、時には相談相手にもなている。   しかしそんな兄妹を白い目で邪魔扱いする兵士が徐々に増えていった。   ちょっとふしだら過ぎるんじゃないの?   やめてよね~、気持ち悪いったらありゃしないよ   は~、スカーの兄妹、さっさと死んでしまえば?   いるだけでも邪魔だから消えてくれる?   あの二人、兄妹で夜な夜なやってんじゃね?   非難がエスカレートしていき今では無許可で艦を降り辞めていく兵士も増えてきた。
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