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<季題>
冬至(または夏至)
<季節>
現行太陽暦による6月22日前後数日から半月
去る者:
敗退や事故等により、大会から、大会開催国から、去っていく者の諸々とその総体。
厳密には複数形でなければならないが、日本語文法では単複弁別が厳格でない(文脈上の解釈に委ねられる)ことから音数調整を図る。
ほめうたふ:
「頌め歌ふ」と綴り得る。
しかしこの句では一般的な頌歌と異なり、敗者もまた称賛の対象とされていることに、厳重注意せよ。
また、命令形「うたへ」の対象となるものが、上句「去る者」と下句「露」の双方であることに留意。
よ:
呼び掛けの終助詞。
冬至:
2014年大会開催国ブラジルは国土の大半が南半球にあるため、この句では2014年6月21日を「冬至」とした。
蛇足ながら、赤道直下熱帯域でも6・12月下旬に太陽の至点は訪れる。
露:
「露」と消えていくもの(ら)。敗者の象徴。
同時に、春夏秋冬(厳寒期は除く)を問わず「朝(あさ・あした)」に「結ぶもの」、転じて希望の象徴。
上句「去る者」と併せ、共に「ほめうたふ」主体でありながら、かつ「ほめうた」の対象ともなる。
非定形:
この句を北半球において詠む場合、上句「去る者」を「去る者ら」に、下句「冬至」を「夏至」に、それぞれ変換する。
また連句の構成上第一句・第三句に挟まれた「トリオ(中間部)」に相当することに鑑み、非定形の意義を考察されたし。
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