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和斗 月の輝く 美しい夜に 全てを忘れて 愛に狂う 君は嬉しそうに 僕の名を呼ぶ その優しい顔が 快楽に歪み 愛しさが 僕を侵す しがみつく爪から流れ 僕らを伝う赤い雫に 壊れてゆく 君の体に 心に 脳内に 僕の全てを 深く刻み 歪んでゆく 愛に狂い 君が僕を 忘れぬように 刻んで 刻んで… 別れの匂いに 心が痛む 全ての愛を 君に注ぐ 君は無邪気に 僕を求める その愛しい顔が 涙で滲み 切なさが 僕を侵す 心に刺さる 強い痛みを 掻き消すように 壊れてゆく 君と僕に 訪れる別れに 君が苦しむように 深く 強く 愛し 君が僕を忘れぬように 痛いほどに 刻んで 刻んで…
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