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和斗 オリオン座の輝く 凪いだ夜に 「さようなら」 小さく呟いた 冷たい空気に溶けゆく別れ 大好きだった冬なのに どうしてこんなに空っぽで 虚ろな瞳に 君は映らない 思い出に縋り 零す涙は あの日のぬくもりに似て 単純で愚かな僕は 落ちてしまった恋に 戻ることもできずに たくさんの君との過去が 僕の心を冷やしてゆく ぬくもりを探すこともできず 生きる意味さえ見失うほど 君が大切だったと 思えばもう遅すぎて 凍る痛みも薄れ たださまようだけの この想い 雪に消えゆく 君と 僕
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