デッドエンドスパークス・縮尺版シナリオ

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○ 地球・市街地/戦闘区域/大東京(昼)  カズマ、ダーンカイザー搭乗中、パッチポット射出5秒前。  怪獣がリリ、ララビー及び各アーノルドをそっちのけで  カズマの登場を待ち望んでいる。 ○コックピット内(アーノルド:カズマ機) カズマ声(ハウリング):「バァァァアイル! コネクト!」   ○ デバイスからの通信 オペレーター:   「ダーンカイザー。コネクト ALL FREE。シンセサイザー, パイルON。コネクト再確認。アーノルドマニューバ     異常なし! アーノルド:カズマ機。いつでもいけます!」 ○ 司令室/デバイスからの通信 ラン:「ダーンカイザーの予備パーツはもう無い! それで暫くの間は    持たせてもらうぞ」 カズマ:「…………」  コクリと頷くカズマ。  カズマの淡々とした表情に右腕をぐいっと突き出す艦長のラン・マズルカ  やたらデカイ革製のグローブをはめている。 ラン:「良いカオだ。その顔、ずっとずーっと崩さないでほしいなぁ」  ゆっくりと息を吐くラン。  頬をやや紅く染め、唇を左の掌で覆い隠している。  モチロンのこと音声はミュート。 怪獣:「フフウ、ようやく来おったか――――待ちくたびれたぞ。英雄!                 カズマ・ハガクレェェエエ!!」 ○コックピット内(リリ及びララビー&カズマ機)  リリクス、ポンプティー・コーン、そしてダーンカイザーの  メインカメラからですら湧き出る憎悪。  怨念が具現化し、時雨色の霧となり  今やその四肢までも覆い隠さんとしている。 カズマ:(あのAA級怪獣…俺の事を知っている?                 とにかく戦線に復帰しなければ!)  額と左肺の位置に二度、コンコンとにぎり拳を叩き付ける。  震えを武者震いへと変換し、自らを鼓舞しつつ激励するカズマ。  少々の慢心を心臓に蓄え、士気を昂らせる。 カズマ:「カズマ! ダーンカイザー。いきます!」  右椀部の掌でがっちりと握られている推進操縦機を勢い良く押し出す。  それと同時にダンガイザーが丸ごと内蔵されているパッチポットと呼ばれる  格納庫が速度を上げて上昇し始めている。 ○ デバイスからの通信 オペレーター:    「――――チェストブレイク!」 カズマ:「うおおおおおおおああああああ!!!」
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