デッドエンドスパークス・縮尺版シナリオ

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 想定外の出来事に嗚咽を漏らすミワ。  卒倒し腰を崩すヒーローチームの面々。 ゴクリと唾と先程の光景を飲み込むラン、間を空けて ラン:「各アーノルド、リリ以外はフル状態のパフォーマンスが瞬動    出来るように! 倒せとは言わない…動いて!」 無言の各パイロット ○ 東京大摩天楼付近の外観(大摩天楼無し) 怪獣:「英雄。貴様等共が我々を何とよぼうと構わないが」  数十万ものガラスと塗装された鉄の柱が連なって更なる裂音を境目に  おおよそ五百数メートルの『シンボル』東京大摩天楼は、呑まれた後に  小刻みに噛み砕かれてしまう。  一匹の怪獣によってその『存在』すら失っていく。 怪獣:「トーキョーダイテンロー…といったな、英雄。ならば    さしずめ私は、たった今からダイテンローということか」 カズキ;「貴様ァァアアアアアアアアアア!!」 ララビー:「カズマ!」  カズキ唸る。顔面を歪ませ、怒りの形相を露にし、怪獣に突進する。  だが、すんでの所でマニューバ・スラスター装置のハンドルに手を掛け  勢い良く後退する。  それと同時に両の腕を両の腰に当て、すかさず両の掌を交差させる。 カズマ:「プラズマァアアアアアア!!」  怒号と似つかぬ叫び声と共にダーンガイザーの両の手から強大なエネルギー  が放出され、鋭利かつ細い針の様なものが徐々に形成されてゆく。  電気を帯びたエネルギー体の針は、更に膨張し、仕舞には針を覆い  隠す位の楕円のプラズマエネルギーが両の手を包む。 カズマ:「スパァアアイク! ニィィイイイイドルゥウウウウ!!」  バッと交差させた腕を腰に戻し、再びダイテンローの、正面へと突き出す。  両の掌に閃光が迸り、掌を突き出す事によって針状のプラズマエネルギーを  幾重に渡り放つ事が出来る。 怪獣:「ちゃちな玩具で、戯れようとするんじゃあない!」  寸でダーンカイザーの攻撃を躱すダイテンロー。    再びスパイクニードルをかますダーンカイザー。  空を馳せる幾百連もの電の針。   カズマ:「クソォオオオオオオオオ!!」  立て続けに撃ち込むカズマ。額と頬には大粒の汗が滴っている。    アーノルドの両の腕を流動的に動かす事によって、  ほんの僅かではあるが翼に傷を負わせることに成功する。  貯めて放つことによりより一層大きな雷の針を繰り出す。  
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