デッドエンドスパークス・縮尺版シナリオ

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カズキ:「ヒトの命を!大東京の! 俺たちの帰る場所をォオオ!」   ダイテンロー:「喰らえば腹は膨れる。お前達が許されていることなら我々も        悠然としていられるわけだ!」 カズキ:「ソイツは詭弁だ!」  傷を負い緑色の体液がドバドバと露に流れ出る。  顔を強張らせ歯をキツく噛み締めるカズマ。 ダイテンロー:「そして物を喰らえば私の場合、こういうことも出来る」    怪獣(ダイテンロー)の一言を皮切りに  文字通りの『黒』で覆い包まれた怪獣そのものが音を立てて崩れ落ちる。  今まで殻となっていたモノが破れ、怪獣のシルエットからみるみると変化し  ていく。そして、そこから姿を現すのは『ヒト』。  身構えるダーンカイザー。 ○司令室  ラン。じっとモニターを凝視し、  (MA・U・YO・U…アーノルドを動かせる唯一の手段。   あなたは一体何者なの? 私たちを導き、先を照らす光…それとも) ○市街地/戦闘区域/大東京    カズマの猛攻は依然と続いている。  しかし、怒りに身を委ね、任せているのでその正確性の欠いた闇雲な  攻撃は、ダイテンローに当たるどころか、かすることも無い。 カズマ:「ちっとばかしアタマがよくなったからってぇぇぇええ!!」  人間らしく、実に人間らしくニンマリと笑みを零し  チッチッチと指をわざとらしく振る。  そして続けざまにコンコン。と右頭を叩く。 ダイテンロー:「ここも! だ英雄ゥウウウウ!」  ダイテンロー、片足をバネに力強く地面を蹴り上げ、跳躍し『飛ぶ』。  生身の人間では決して出来ない空中での跳躍をなんなくやってのける。    雷を纏った針の上から針へと、段飛ばしでダーンカイザーの方へ  駆け寄ってゆく。その外見にそぐわない、アクロバティックな動きを見せる。  ほんの数ミリの距離を滑る幾重の針をバックに、ゆっくりと影に沿い、足を  止めることは無い。 ダイテンロー:「針の使い方もロクに知らない若造には、               今一度お灸を添えてやるワァァア!」  何処からともなく取り出した(怪獣の身体の一部を伸ばし)黒色のマントを  なびかせる。  カッ! と光を帯びたかと思えば、ヒト型と化した怪獣はスパークを身体に  帯電させ、マントから針を撃ち出す! カズマ:「コイツ、スパイクニードルを!」
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