デッドエンドスパークス・縮尺版シナリオ

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 狼狽するカズマ。そしてそれを悟ったかの様な、嘲笑の態度を取り  針での猛攻を止めないダイテンロー。 ダイテンロー:「そらそらそらぁ! 」  明らかにカズマが撃ち出す針とは、軌道も正確性も何もかもがダンチ。  ダーンカイザーが撃ち出す針は、ダイテンローが自ら受け、たちまち  我がものへと変換し、撃ち出す。 カズマ:(吸収まで!) ダイテンロー:「ここが土壇場だ! 英雄。ここが死に場所だ! 英雄。        そしてここが…英雄もろともの地獄!        さぁ、返してもらおうか! 我々の全てを! その石を!」  絶え間なく針をマントから撃ち込み、動力炉である輝石MA・U・YO・U  がある装甲へと飛び込む。そして空中で跳躍を重ねた後、今度は突然  背後へと回り込む! カズマ:「しまった!」 ダイテンロー:「そこよぉおお!!」  あくまでもカズマは殺さず、ダーンカイザーごと内装を貫き、  MA・U・YO・Uを奪取しようとする。  両の拳をマントへと包み、そこからトンデモサイズのデカイ針を生成し、  即座に、撃ち込む!  釘の衝撃波によって空気が一瞬空を斬り、歪む。  鋭く、真っすぐと飛行する釘。  空中でクイっとずれたメガネを片手で戻し  高らかに笑い声を上げるダイテンロー  自身の勝利を確信している。 ララビー声:「サイクロン・ワイルドランチャー!」  大口径のバズーカ砲から、はっきりと具現化される程の風の弾が  撃ち出される。  ピンポイントで大釘のど真ん中に命中し、釘は爆発。  大粒の残骸が落下し、音を立てて地面へと崩れる。 ダイテンロー:「ぐぬぬぅ…こしゃくなぁあ!」 ララビー:「カズマ!」 カズマ:「ララビーの旦那」  思わぬ横槍が入ったことにより、形相を変え大きく舌打ちをするも  平静を装い、腹から声を出し、怪獣本来の奇怪な鳴き声を上げる。  その鳴き声は数秒と持たず、ヒトの笑い声へと波長を変える。 ララビー&カズマ:「「何がおかしい!」」 ダイテンロー:「いやはや、MA・U・YO・Uに囚われたモノは…         面白いモノだな。英雄!」 カズマ:「何の話だ!」 ダイテンロー:「フフフ…ここいらでひとつ、昔話をしてあげよう。         数奇なる再会の祝い話。退屈の今、せめてもの余興だ…。」 思い立った後にぽそっと呟き、 目をゆっくりと閉じ、薄い上唇を艶かしく舐めた後
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