プロポーズ

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「お嫁さんになってください」幼い僕はプロポーズをした。彼女は覚えているだろうか?卒業式を迎えた今日、公園はあの日のまま古びたブランコに滑り台、そしてプロポーズをしたジャングルジムも健在であった。彼女は地元を離れ短大に進学するらしい。帰ろうとしたとき、彼女の姿が目に映った。両手いっぱいに花びらを乗せて、こちらに歩を進め僕に向かって勢いよく吹いて見せ「覚えているよ」そう言って彼女は優しく微笑んだ
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