第八章

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それからはのんびりとした夏休みをすごしている。 和くんは相変わらず実家でゆっくりしているらしくおれは一人暮らし状態だ。 毎日快適にクーラーのしたで布団にくるまっている。 かわったことといえば巴が一日一食はぜったいご飯を食べさせてくるようになった。 善ちゃんみたいなことするなぁ、と思いながらも、巴のご飯がとても美味しいので甘えている。 でもこないだみたいに泊まる、ということはあれから一度もなかった。 「あーー、あと一週間で夏休みおわりじゃん」 リビングに和くんがはったらしいカレンダー 丸がついているのはたぶん新学期の初日だろう。 こくこくとその日に近づいているのを確認してためいきをついた。 「めんどい」 とても とても
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