第三章

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ーー ー 静まりかえった風紀委員室で最初に口を開いたのは先ほどの関西弁、西園寺だった。 「なぁ、なにがあったかようわからへんけど、君これから危ないんとちがう?」 眉をさげて西園寺が問う 「え?なにがですか」 間の抜けたような次郎の返答 …、あれ?わかってないのか?わかってた風に話してたけどもしかしてこの子馬鹿なの!? 伊賀、善以外の風紀委員の心が一致した。 「なにがて、親衛隊やわ親衛隊」 西園寺が呆れたように言うと あぁ、と次郎がつぶやく。 「あのクソ生徒会がもうちょっと考えて行動してくれればよかったのに」 善の小さい呟きに伊賀が笑顔で頷いた。 「いや、制裁とか大丈夫なんで心配しないでください」 危険度がわかっていないのか、それでもなお続ける次郎に風紀全員が突っ込みそうになった ーーどんだけヤバイか分かってねぇじゃんかこいつ!! と。
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