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あれはいつだったか、それくらい記憶に残らないような出来事だったと思う。
チワワたちに呼び出されてあの方に近づくなーって言われて、ぼやぼやしてるうちにゴツいひとたちに囲まれて、縛られて、触られた
そりゃ死ぬほど嫌だったけど、トラウマになっちゃうくらい深手を負ったわけではない
「初耳だ…」
口元をおさえた善ちゃんが愕然と呟いた。
「うん、言ってないし、言う間もなくその人ら退学したし」
というかもうそろそろ限界
ねむたい
散々寝たけどもう耐えられない
重たくなってたまぶたがさらに重くなって、すこし揺れていた体が大きく揺れた
「というわけで、心配ないで…す」
そしてそのままソファによっかかるように眠りこけてしまった。
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