第三章

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「…和くん、和くん」 ゆさゆさしてもなかなか起きない。重いよ~いくら和くん小柄っていっても男子高校生だもん~ 「和くん、起きてよ和くん」 ぺしぺしとほっぺをかるくたたくと、やっと薄く目を開けた。 「…じろ…」 うわぁぁぁ、かわいいいい うるさくない和くんかわいいいい なにこれええええ(興奮中です) 「和くんかわいいなぁ」 思わず抱き寄せてほっぺたに小さくキスをした。 「!!?!?」 途端眠そうだった目をカッと開いて後ずさった。 「おお、やっと起きた、おはよう」 「な…ッじろ、いま、!!!」 「おはようのチュウ」 「は、ハレンチだぞ!!!」 ハレンチなんて死語だと思ってたよ和くん… 「ごめんごめん、 ねぇ、なんで和くんまでソファで寝ちゃったの?」 俺はともかく和くんはベッドまで行けたはずだ。 「…じろーと寝たかったから!」 和くんは口ごもったあと観念したように叫んだ。 叫ばんでもいいのに
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