第三章

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食堂から帰ってきた和くんと一緒に学校へ行くと、すでに善ちゃんが自分の席についていた。 「あ、善ちゃんおはよう」 善ちゃんは俺の隣に、というか腰周りにくっついた和くんを見て嫌そうな顔をした。 「ねぇ、昨日俺のこと運んだのって善ちゃん?」 「いや、俺は委員長に残らされたから西園寺先輩がいってくれたと思うけど、ーーーなんかされた?」 目つきが一気にひんやりした 「いやいや!!全然!!申し訳なかったなぁ!!と!!思いまして!!!」 「ほんとだよ 突然寝られても困るよ」 ごめんなさい ごめんなさい ごめんなさい 「昨日大丈夫大丈夫言ってたけど、やっぱ心配だから俺そばにいるね」 善ちゃんの不安そうな表情にまた申し訳ないと思った。 「ごめんね、俺のせいで」 「いや、クソ集団が悪いんだよ 次郎は悪くない」 もしょもしょと髪の毛を撫でられて安心感 ちなみに和くんは不思議そうな顔でずっと俺たちを見上げてました
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