第三章

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それから善ちゃんはほんとにぴったり俺に付いていた。 おなじく和くんもなぜかぴったり付いていた。 食堂では善ちゃんに追いやられて生徒会と食べてたけど、伊賀さんがなにをしたのか知らないけど生徒会も俺たちに近寄ることはない。 なんてハッピーデイズ だから毎昼、ちゃんとうどんを食べてます幸せです ぽわぽわと最近の出来事を振り返ってにやにやしてたら顔のすぐ横をズシュッとすごい音を出しながらボールが通過した。 「なにニヤけてんだよ桐生、ボール当たりそうだっただろ」 それに続く焦ったようなクラスメイトの声。 「あぁ、ごめんごめん、考え事してた」 「体育の授業で、ましてやドッジボールの最中に考え事なんてするなアホ!!」 元気よく肩を揺さぶられた。 「ごめんってば山田くん」 「山内だ!!!もう俺らのチーム五人しか残ってないんだからしっかりしてくれ!!」 山田、いや山内くんはクラスのムードメーカーみたいな人だ 明るくて気さくで人当たりがいい 最初の衝撃が激しかったらしく、しばらくは距離が遠かったクラスメイトも、最近はちゃんとお喋りしてくれる。 そしてかなりそれはほくほくした
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