第三章

34/47
前へ
/861ページ
次へ
ーーー ー 「どうもおかしい」 ある日の昼休み アジのフライを口に頬張りながら善ちゃんがつぶやいた。 「?どしたの」 「こないだ次郎、わりと大勢の前で生徒会と遭遇してたよね??」 「うん」 夕食どきの食堂だもの そりゃもうたくさんの生徒さんがいたはずだ。 「…なんで次郎、無事なの?派手な制裁はともかく下駄箱とか大丈夫?」 いつもの、というか和くんのときは接触して次の日には嫌がらせが始まったらしい。 いまでは和くんにも親衛隊が出来たから守ってくれてるみたいだ。 「えー、多分俺の下駄箱も嫌がらせされてるんだと思うよー」 机に落書き、とかね 「多分ってどういうこと?」 「んー…呼んだ方がいいかな」 しょうがない 秘密裏にするって決めてたんだけどいつかバレるとおもってたし、 「なにを?」 「待ってね、 チサ、こっち」 食堂でいつもどおり俺たちから少し離れたポジションを確保している一人の生徒の方をみて呟いた。
/861ページ

最初のコメントを投稿しよう!

10398人が本棚に入れています
本棚に追加