第三章

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久しぶりのホームルームが終わり、さぁ帰って寝るぞ、と帰り支度をしはじめた。 「次郎!!!一緒に遊びに行こう!!!!」 久しぶりに俺が教室にいることが物珍しいのだろう。 和くんがぴょこぴょこ跳ねながら寄ってきた 「んー、眠いからやだー」 「でも次郎と遊びたい!!!そうだ!!幸久たちのところにいこう!!!」 あのアホ達のところへ行くだって?断固拒否だ。 「やだよー それに和くん、役員室には寄らないようにって言わなかった?」 教室に少しだけいる親衛隊所属者らしき子達がピクリと揺れるのをチラリとみながら言う 「それは次郎がさみしいからだろ!!?大丈夫!!一緒にいこう!!」 さみしい?? あぁ、そんなこと言ってたな 「そうじゃなくて、一般生徒は行っちゃだめなの。ルールは守ろう?」 そう言うと和くんは首を傾げた。ほんとうに分からないらしい。
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