第一章

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我が教室だという2-Sにつくとがらんとしていて誰もいなかった。 当たり前か、 今頃みんな大ホールで鬼畜理事長の長い話を聞いてるんだろうな あー、海外行きたい 放り出される感覚がいい。 誰も知ってる人はいなくて、言葉も通じなくて、 そこからこうブワッと広がる感世界、みたいな。 あれが好きなんだよね。 てか眠いかも。 あんなに寝たのに 「んーと、席は」 …分かるわけないか。 「まぁいいや、誰かさん席お借りしましょう」 一番近くにあった席に腰をかけた。 日本の机久しぶりだ。 この学校は無駄に金かけてるからツヤツヤしてるし触り心地いいよなぁ 満足に笑うとうつ伏せになってすぐ、寝息を立て始めたのだった。
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