第三章 後半

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久しぶりに踏み入れた役員フロアにすこし緊張した。 堂々と歩いてる姿をみてると善ちゃんってちゃんと風紀委員なんだな、と実感する。 「ね、善ちゃん、風紀委員って仕事大変?」 「ん?いや、大変なこともあるけど見回りと書類整理くらいだし最近は楽かな」 「大変な時もあったんだ?」 「猿が編入してきたときかな 親衛隊が暴れて制裁だらけだったから」 うわぁ…お疲れ様 「?どうしたの急に」 「いや、風紀委員なんだなぁ、と」 どうでもいいことばっか喋りながらやたら長い廊下を歩いていると目的地が見えてきた。 ドアの前によっかかるようにして伊賀が見えた。 「委員長、」 善ちゃんの呼びかけに反応してこっちをみる伊賀と目があった。 伊賀はため息をついてから 「OBが来てるらしい。よくわかんないんだけど、とりあえず次郎呼んでっていうから。入ろっか」 とりあえず俺?? OB??? 全然読めない て、か、え、和くんのことじゃないんだ??
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