第三章 後半

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「いえ知り合いなんてそんなおこがましい…」 絶対引きつってるであろう笑顔で言うと、前会長は意地悪そうな笑みを見せた。 うわ、嫌な予感しかしない。 「前みたいに可愛く飛鳥センパイって呼んでみろよ、次郎」 ヒィィィ 周りの目が痛い痛い 「あとお前の場所はそこじゃねぇだろ?ほら、こっちこい」 諦めて頷くと飛鳥先輩の隣に座った。 「ちげーだろ、忘れたのか」 怪訝そうな声がきこえ、腰を掴まれる。 「他の人いるんですけど!飛鳥先輩何考えてるんですか!!」 俺の考え総無視で飛鳥先輩の足の間に座らされた。 逃げようともがくが、がっちりお腹の前で手を組まれ、逃げられない。 つまりあれだ、先輩に後ろから抱きかかえられてる体制ってことだ。 「…あの、なにしてるんですか?」 目をまんまるくした現会長が口を開く 生徒会室にいる人達はそろってあんぐり口をあけていた。 「見てわかんねぇ?子育てだ」
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