第三章 後半

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子育て その言葉にその場にいた全員が頭にハテナマークを浮かべた。 次郎は足の間ポジションに慣れた(というか昔よくやられていたおかげで慣れさせられた)のか、強張らせていた体をグテーっと神田の体にもたれさせた。 神田はそんな次郎をみてニヤニヤしている。 「桐生、神田先輩と知り合いなのか?」 七瀬がいまだ目をカッと開いたまま問いかける。 「知り合いというかー、去年色々お世話した人ー」 お世話、した? された、ではなく? 全員意見一致だ。 「おぉ、次郎には世話になったもんなァ」 神田は周りに見せたこともないようなデレデレとした表情で次郎の頭をわしゃわしゃ撫でた。 あなたは誰ですか、と神田を知る全員が聞きたくなったのは言うまでもない。 「てか七瀬、こいつに仕事させてねーの?もったいないな」 「仕事?」 仕事、という言葉にのんびりしはじめていた次郎が嫌そうな顔をした。 「ちょっと飛鳥先輩、それ言わないでよめんどくさいじゃん」 「こいつなんかできるんですか?」 失礼きわまりないことを七瀬が呟く。 「なに、次郎隠してんの?」 「隠してないけどさぁ」 「じゃーいいだろ。 七瀬、こいつが特待生なのは知ってるよな?」 「??はい」 「こいつ普通に勉強もできるけど、10ヶ国語しゃべれるんだぜ」 「は?」 善と伊賀は知ってるので特に驚かないが、生徒会一同がふたたび瞠目した。 「12ヶ国語に増えましたよ」 ついこないだね ーー ーー この場をお借りしてお礼させてもらいます!! いつも応援、閲覧、スター、ありがとうございます!! 初レビューまでいただいて、ほんと泣きそうです 残念すぎることに未成年はお返事できないらしいので直接できないみたいですが、ほんとに嬉しくて嬉しくて大変です!!! ほんとにいつもありがとうございます!!!! よかったらこれからも応援よろしくお願いします…!!
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