第三章 後半

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飛鳥先輩とこんなに面識があるのかというと、その「仕事」が関係していた。 きっかけはたまたまガールフレンドと電話してるのを通りがかった飛鳥先輩に聞かれたという些細なできごと。 「"もしもし?うん、元気だよ。エリナも元気?次ドイツ行けるの来月か再来月だけど、うん、浮気?してないってば"」 10股くらいしてたくせによくいう、という話だが。 そこに会長だった飛鳥先輩が通りがかり、聞いたことのない言語に首を傾げたという。 その電話をさっさと切り上げた俺は今度はまた違う国の彼女からの電話に応答する。 結局五カ国くらいのインターナショナルな電話を全部飛鳥先輩に聞かれていたらしい。
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