第三章 後半

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「まぁちゃんと桐生隊が動いてるってわかったし、帰るか」 また腰を掴まれ、やっと解放された。飛鳥先輩相変わらず体温高いから気を緩めると腕の中で寝そうになる。 「下まで送ります」 久住先輩が疲れた顔をしてよいこらせ、と立ち上がった。 そうだよね、久住先輩絶対聞く意味なかったよね 俺のせいでなんかすんませんって感じだ。 「…てかそれくらい電話で確認できるでしょーが飛鳥先輩ほんとなんできたんですか」 立ち上がった飛鳥先輩をジト目で見上げると 「あ?だから次郎に会いに来たっつったろ?」 襟をぐいっと引っ張られ、さらに片方の手を腰に回され 「ちょ、な……んっ」 唇を一気に塞がれた。
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