10401人が本棚に入れています
本棚に追加
なんの影響を受けてか分からないが、会計が増して和樹にべったりくっついている。
時々なんとも言えない顔で次郎を見つめているが、目があいそうになると慌てて顔をそむける。
次郎はそれに気づいたとき、ほんのすこしさみしそうな顔をした。
次郎には悪いがライバルは少ないに越したことはない、と善は特に気にしていない。
なにより相当和樹とのことがダメージを与えたらしい。
そんな次郎に善は少しイライラした。
ーー俺がもし次郎にそっけなくなっても、そんな風にダメージを与えられるのだろうか
そんな黒い気持ちも生まれたがなにせ善は次郎に甘い
そんなこと出来ないことくらい嫌という程わかっていた。
(結局見てることしかできないんだよね)
応援もしたくない、だからといってわざわざ傷つけたくない
自分はなにもできない
そんな風に思うのは卑屈なのだろうかとすこし落ち込んだ。
最初のコメントを投稿しよう!