第四章

5/98
前へ
/861ページ
次へ
案の定というか、やっぱり教室に和くんはいない。 集会のときも生徒会補助席にいるのが見えた。 もう戻ってこないのかな 部屋にも、教室にも 俺は間違えたのかな 言い方が悪かった? そもそも間違ってた? ルールを守ることができれば親衛隊の子達だって全然受け入れると思う。 たしかに理不尽なことを言う人だって親衛隊にいるけど、話を聞かずに頭ごなしに悪いと決めつける和くんだって十分理不尽だ。 「辛気臭い顔すんなよ、 気にすんな桐生」 隣の席の山内が察したらしく、苦笑いで励ましてくれた。 くそ、無駄にイケメン野郎め…
/861ページ

最初のコメントを投稿しよう!

10402人が本棚に入れています
本棚に追加