第四章

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「2年バスケ班リーダーこっち集まって」 痛む頭をどうにかわすれ、グランドにでると球技大会日和、というかすごい晴れていた そういえば山内は無事に白組の組長になった。 きょろきょろと辺りを見回すと久しぶりの和くんの姿。 どうやらバレーボールに参加するらしい。 誰だっけ、生徒会室にいた人と一緒にいる。(榊です) そんな和くんを善ちゃんがちょっと睨んでる。 「次郎、なにぼーっとしてんだよ」 「うわ」 ぐいっと後ろから手をひかれ、振り返ると山内が立っていた。 「うわ、お前ただでさえ白いのに白Tシャツなんてきたら真っ白じゃんか」 2年は白組 そして球技大会ではそれぞれの学年色のTシャツを着ることになっている。 「反射色だからすこしは涼しいかと思ったのに、あつい」 こんな晴れるなんて聞いてない 「そういえばちょっとほっぺた赤いな、のぼせてんの?」 山内が珍しそうに俺のほおに触れた。 おお、意外にも体温ひくいんだな山内。手つめたい。 「なんかあついし、熱中症気をつけろよ」 そう言って離れていく手を思わず掴んだ。 「ん、山内の体温きもちーな」 そう言ってほっぺたに自ら押し付けてみた うわ、きもちい
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