第四章

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見た目はほのぼのとしたかわいい系のイケメン、とタチから大人気の庶務である榊 中身は自信家で(悪く言うとナルシスト)愛されたいと願う。和樹のことは駒としか思っていない。 今は派手に動くことはできない、とおとなしくしているがいつでも切り捨てる時は容赦しない 頭は特にいいわけではないからB組。 運動も並にしかできない。 あの手この手でどうにかここまで上り詰めてきた。 体もつかった、家の権力もつかった。 そんな彼は駒の一つである和樹を次郎に取られてしまったことが面白くなかった。 (あーあ、和樹がもどってきてよかった) そう思いながら横にいる和樹をそっと抱き寄せると和樹は顔を真っ赤にして「暑いぞ」と騒いでいる。 あぁ、ほんと簡単だ 榊はほくそ笑んだ。
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