第四章

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ーーー ーー 「次郎!!パス!!」 耳に心地の良いすこしエロめの声に瞬時に反応してボールを受け取った。 試合がはじまって早くも20分 俺の体力に気を使ってくれる三年生の青組サッカー班に感謝だ。 俺はゴールからかなり離れた位置で待機して、それに油断したやつらが前に行く それを狙って先輩方が俺にボールをパス、そこからゴールの流れだ。 「桐生くんナイスコントロール!!すごいね!!」 伊賀と違って本物の爽やかな笑顔を見せてくれる先輩方に照れまくってる。 「うぉい桐生!!!!お前なんで敵対してんだよ!!!ふざけてんのか!!!」 「桐生様ひどい!!」 チワワちゃんたちの涙目にのみグッときたが、後ろで叫んでるやつはスルー。 「文句なら山内にどぞ」 もとはといえば俺をリーダーに推薦した山内が悪いんだから。
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